まつがうら

 

かたまりし

あの燈のあたりが

坊津か。

 

砂利舟の

行き交う瀬戸は

すでになく。

 

てぬぐいの

農婦のみゆる

松が浦。

 

此の瀬戸は

子供の頃に

行き交いし。

 

浜にそい

鶏舎を建てて

汝暮らす。

 

三田尻の

浜の小松の

ひとならび。

 

いっぽんの

あかりにうかぶ

柳井港。

 

このへんで

港に入れて

めしくうか。

 

帆をたぐり

水押しの先の

町灯り。

 

焼き板で

囲む家並の

続きおり。

 

潮風に

首もまれおる

黄水仙。