パリ

 

 

カフカというやつは読者に再読をせまる

結論を欠かしているから

読者はまた読んでみるより仕方ない。

 

(上の句 アルベルト カミュー)

 

うんうん

 

(下の句 走辺憲史)

 

 

もし、世界が明快なら

芸術は存在しないだろう

 

(上の句 アルベルト カミュー)

 

ごった煮や

それも煮すぎてとろとろや

 

(下の句 走辺憲史)

 

 

ハエ取り紙にくっついたまま

死んでいく蠅を見よう

 

(上の句 アルベルト カミュー)

 

いやや

 

(下の句 走辺憲史)

 

 

 

助けてちょうだい

私は誰かに助けてもらわなければならないの

 

(上の句 アルベルト カミュー)

 

なるほど

 

(下の句 走辺憲史)

 

 

 

実存主義は

行為を前提としていない

 

(上の句 アルベルト カミュー)

 

寝言だったのか

 

(下の句 走辺憲史)

 

 

ケルケゴールは駄弁が多すぎる

 

(上の句 アルベルト カミュー)

 

何事も簡単に言うと

カミューのようになる

 

(下の句 走辺憲史)

 

 

女の唇は半開き

 

(上の句 ダイヨーム アポリネール)

 

かすかな寝息

午後の風

両開きの窓の向こうの

青い海。

 

もうすぐこの夏も

秋に喰われてしまい

秋も冬に接収され

冬も春に消耗される。

 

そして私も

お前の事は

忘れ去るだろう

 

(下の句 走辺憲史)

 

 

詩は単に確認するだけではない

詩はたてなおすのだ

 

(上の句 ボードレール)

 

そうだったわね

 

(下の句 走辺憲史)